サウンドシステムについて

 吉里吉里のサウンドシステムは MIDI、CD-DA、Wave (PCM) を再生できます。
 MIDI 再生はシーケンサを内蔵しており、再生チャンネルが重ならなければ同時再生できます。
 CD-DA 再生は再生ドライブが重ならなければ同時再生でき、CD-ROM ドライブそれ自体に対して音量を制御することもできます。
 Wave 再生は複数を同時再生でき、ストリーミング再生 (長いサウンドを少しずつ読み込みながら再生) をすることができるほか、サウンドループ情報ファイル (.sli ファイル) を用いて、つぎめを感じさせないシームレスなループ再生を実現できます (サウンドループ情報ファイルはループチューナで作成します)。

WaveSoundBuffer で再生可能な形式

 WaveSoundBuffer では、標準で無圧縮の RIFF Wave 形式 ( 拡張は .wav で、Windows 標準形式 ) を再生することができます。受け付けられる形式は以下の通りです。


 16bit を越える整数 PCM (24bit PCM など) や 浮動小数点数 PCM、ステレオを越えるチャンネル数のサウンド ( 4chサウンドや5.1chサウンドなど ) の再生は、WDM 系のサウンドドライバを使用しているシステム ( Windows2000, XP 以降、 Windows 98/98SE/ME で WDM ドライバ使用のシステム ) でのみのサポートとなります。

 また、WaveSoundBuffer で再生可能な形式は、プラグインによって拡張することができます。

WaveSoundBuffer での 4ch および 6ch の扱い

 WAVE_FORMAT_EXTENSIBLE は、データ内に「どのチャンネルがどのスピーカーに割り当てられているか」の情報を持っていますが、WAVE_FORMAT_PCM や WAVE_FORMAT_IEEE_FLOAT の場合はその情報を持っていません。吉里吉里が WAVE_FORMAT_PCM や WAVE_FORMAT_IEEE_FLOAT で 4ch や 6ch のデータを扱うときは次のように解釈します。

4chのとき
チャンネルの先頭から、それぞれ、前左、前右、後左、後右のスピーカー用データであると見なされます
6chのとき
チャンネルの先頭から、それぞれ、前左、前中央、前右、後左、後右、低周波のスピーカー用データであると見なされます

また、OggVorbis で 4ch や 6ch のサウンドを再生するときにもこれと同じルールが適用されます。